こんなときどうする?申告書のギモン 年末調整シリーズ④

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年末調整真っ最中。みなさま処理は進んでいますでしょうか。

申告書のチェックをしていて、「これってどうすればよいんだっけ?」と困ったことはございませんか?社労士事務所の人間であれば、周りの方が持っているノウハウを参考に進めることができますが、人事担当者となるとそうはいきません。

ネットの相談コミュニティで検索? 税務署に相談?

ネットでは、細かいところまで言及されていることが多いですが、実際にみなさまが困っている部分に手が届いているとも限りません。(確実に合っているかも不安なところも…) 税務署は、この時期なかなか電話がつながらず、こちらの時間を浪費してしまうこともしばしば。

 

今回は、弊社に在籍する社労士が遭遇した、年末調整処理をする中で出てくる疑問にお答えしていきたいと思います。困ったらここを確認しましょう!

 

書類回収前後での疑問

◇12月中に退職するとき

12月中旬に退職し、日を空けずに就職するとのこと。転職先の最初の給与は来年1月に支払であるため、今年の最終給与は12月1日時点で在籍している前職から支払われる。年末調整を実施する必要はありませんが、年間の給与収入額は確定しているため年末調整の対象としても差し支えありません。

12月に退職する場合、年末調整ってするの?

◇今年複数の企業に勤めていたとき

今年、複数の会社に在籍した社員。それぞれの在籍期間は、アルバイトで8ヶ月、正社員で1週間。たとえ在籍期間が1日でも、給与が支給されている以上、源泉徴収票が必要です。

在籍期間が短い会社の源泉徴収票は提出が必要か?

◇前職の源泉徴収票を準備できないとき

入社前にアルバイトをしていた会社から源泉徴収票をもらっておらず、発行請求をしているが応じてくれない。そんなときは、所轄税務署に「源泉徴収票不交付の届出書」を提出し、税務署から前職に源泉徴収票の発行を要求してもらいます。これで発行が間に合えば年末調整、間に合わなければ確定申告です。

前職源泉が入手できない場合、どうする?

 

書類回収後のチェックでの疑問

◇一つの証明書に、地震保険料と旧長期損害保険料控除が両方記載されているとき

同一の証明書に「地震保険料控除証明額 2万円 、旧長期損害保険料証明額 1万5000円」等の記載があるときは、どちらか一方しか選択できません。どちらか得になる方を記載してよいことになっていますので、計算して選択します。

◇国民年金保険料の控除証明書類がコピーだったとき

この控除証明書は、原本が添付されていなければ金額を含めることができません。ご本人に原本を依頼してください。

「国民年金保険料控除」は、原本が添付できなければ含めることができない

◇保険料控除申告書の保険会社名称欄に「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社」が書ききれないとき

略称で記入してよいのか?

◇住宅借入金の計算がよくわからないとき

借換えをしていると、計算方法が難しく困ってしまいます。今年借換えしていることがわかった方は来年も同様の処理が待っていますので、確認が必要です。

年末調整書類のチェック、「借り換え」の確認・計算を簡単にするには?

 

 

まとめ

毎年行っている年末調整業務ですが、毎年新しいことに気づき、毎年新しい記入漏れに遭遇します。処理方法や、従業員への案内など、毎年の反省を踏まえてよりよいフローにしていきたいものです。

また、今月年末調整業務を行った後には、1月末が締め切りの給与支払報告書の発送業務がございます。こちらも段取り・準備が重要になってきますので、年末調整が終了したところで気を抜かないように進めていきたいものですね。

年末調整初心者の方は、こちらも確認しながら進めていってみてください。 → よくわかる!! 年末調整の仕方 ~基礎編~

ここに載っていない疑問点が出てきてお困りの際は、弊社までお気軽にお問い合わせください。(どんなレアケースがあるか、とても気になります)

 

決算のタイミングが重なったり、申請や社内調整に時間を取られたり、ただでさえ年末は忙しいもの。来年の年末調整はもう少し、楽しませんか?

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